
リモワのトランクプラスは、その大容量と独特のデザインで非常に人気がありますが、飛行機での旅行を考えると「この大きさは預け荷物として大丈夫?」と不安になる方も多いでしょう。特にANAなどの航空会社ごとの規定や、そもそもリモワの何がすごいの?というブランドの魅力、リモワ トランクとトランク プラスの違いについても気になるところです。
また、リモワのトランクプラスは何リットルですか?という具体的な容量や、実際のリモワ トランク プラスのサイズ、そしてリモワ トランク プラスの口コミで語られる使い勝手も知っておきたいポイントです。もしかしたらリモワ トランク プラスの限定モデルを探している方もいるかもしれません。
この記事では、トランク プラスをリモワで選ぶ際の基本情報から、飛行機に預けるスーツケースの最大サイズは?という一般的な疑問、リモワ トランク プラスを預け荷物として利用する際の注意点まで、詳しく解説していきます。

リモワ トランク プラスを飛行機で使う基礎知識
リモワの何がすごいの? ブランドの魅力
リモワが世界中で愛され続ける理由は、その圧倒的なデザイン性、優れた機能性、そしてブランドの歴史にあります。
1898年にドイツ・ケルンで創業したリモワは、もともと木製のスーツケースを製造していました。1937年にアルミニウム製スーツケースを、2000年にはポリカーボネート製スーツケースを世界で初めて発表し、常にラゲージ業界をリードし続けています。
主な魅力は以下の通りです。
1. アイコニックなデザインと素材
リモワの象徴であるアルミニウム製の「グルーヴ(溝)デザイン」は、飛行機の外装から着想を得たもので、強度と軽量性を両立させています。また、軽量なポリカーボネートモデルも人気で、どちらも耐久性が非常に高いのが特徴です。
2. 卓越した走行性能「マルチホイールシステム」
リモワが開発した高性能なボールベアリング入り8輪キャスター(マルチホイール)は、非常に滑らかで静かな走行を実現します。重い荷物を入れても軽い力で360度自在に操縦できる操作性は、一度体験すると他のスーツケースに戻れないと言われるほどです。
3. 安心の「生涯保証」
リモワは、2022年7月25日以降に購入された新品のスーツケースに対し、「生涯保証」を提供しています。これは、キャスター、ロック、ハンドルなど、スーツケースの機能的な部分の損傷に対して、無償で修理を受けられるサービスです。
生涯保証の注意点
この保証は、あくまで機能的なダメージに対するものです。航空会社での取り扱いで生じた傷、へこみ、汚れや、日常使用による外観の摩耗は保証の対象外となるため注意が必要です。
このように、リモワは単なる荷物を運ぶ箱ではなく、旅の体験そのものを向上させるパートナーとして、多くのトラベラーに選ばれています。
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リモワ トランクとトランク プラスの違い
リモワの「トランク」シリーズは、一般的なスーツケースとは異なる独特の深型形状が特徴です。その中で「トランク」と「トランク プラス」のどちらを選ぶかは、主に必要な容量と旅行日数によって決まります。
結論から言うと、「トランク プラス」は「トランク」よりも高さがあり、その分容量が大きくなっています。
例えば、代表的な「エッセンシャル」シリーズと「オリジナル」シリーズで比較すると、以下のようになります。
| モデル | シリーズ | サイズ (高さx幅x奥行) | 容量 | 重量 |
|---|---|---|---|---|
| トランク | エッセンシャル | 73 x 37 x 41 cm | 89 L | 5.1 kg |
| トランク プラス | エッセンシャル | 80 x 37 x 41 cm | 101 L | 5.4 kg |
| トランク | オリジナル | 73 x 44 x 36.5 cm | 90 L | 6.1 kg |
| トランク プラス | オリジナル | 80 x 44 x 36.5 cm | 105 L | 6.4 kg |
※サイズや重量は公式サイトの情報に基づきますが、時期により変動する可能性があります。
このように、トランク プラスはトランクに比べて高さが約7cm高く、容量も10L以上大きくなります。長期の旅行や、冬場で衣類がかさばる場合、あるいはお土産をたくさん購入する予定がある場合には、トランク プラスの圧倒的な容量が非常に役立ちます。
リモワ トランク プラスのサイズと容量(何リットル)
リモワ トランク プラスは、長期旅行向けに設計された大容量モデルです。そのサイズと容量は、素材のシリーズによって異なります。
主なモデルのスペックは以下の通りです。
エッセンシャル トランク プラス (ポリカーボネート製)
- 容量: 約 101 L
- サイズ (高さx幅x奥行): 80 x 37 x 41 cm
- 三辺の和: 158 cm
- 重量: 5.4 kg
オリジナル トランク プラス (アルミニウム製)
- 容量: 約 105 L
- サイズ (高さx幅x奥行): 80 x 44 x 36.5 cm
- 三辺の和: 160.5 cm
- 重量: 6.4 kg
どちらのモデルも100Lを超える大容量を誇り、2週間以上の長期滞在や、家族数人分の荷物をまとめる際にも対応できる収納力があります。
ただし、注目すべきは三辺の和です。エッセンシャルは158cmであるのに対し、オリジナルは160.5cmと、僅かに大きくなっています。このサイズの違いが、後の「飛行機の預け荷物規定」において重要なポイントとなります。
リモワ トランクの使い勝手を解説
トランク型のスーツケースは、一般的な横開き(5:5の比率で開く)のスーツケースとは使い勝手が異なります。
結論として、トランクの使い勝手は「荷物のパッキング方法」と「滞在先の環境」によって評価が分かれますが、多くのメリットがあります。
メリット:深さを活かした収納力
トランク型はフタ側が浅く、本体側が非常に深い構造になっています。これにより、箱物のお土産、厚手のコート、ブーツなど、かさばるアイテムをそのまま収納しやすいという大きな利点があります。また、リモワ独自の「フレックスディバイダー」(高さ調節可能な中仕切り)により、荷物の量に合わせてしっかり固定できるため、荷崩れを防ぎます。
メリット:狭い場所での開閉
口コミなどでは、「狭いビジネスホテルでも場所を取らない」という点が評価されています。一般的なスーツケースは全開にするために広いスペースが必要ですが、トランク型はフタを開けるだけで本体側の深いスペースにアクセスできるため、壁際に立てかけた状態でもある程度の荷物の出し入れが可能です。
私も出張でトランク型を使いますが、確かに狭い部屋では便利です。ただし、底の方に入れた荷物を取り出すには、結局上の荷物を一度出す必要があります。パッキングの順番を工夫することが上手に使うコツですね。
デメリット:小物の整理
一方で、本体側が深いため、小さな荷物や衣類が底のほうに埋もれてしまうことがあります。内側のメッシュポケットも大きめに作られているため、小物がバラバラになりやすいという声もあります。衣類や小物はパッキングキューブやポーチで小分けにする工夫をすると、格段に使いやすくなります。
リモワ トランク プラスの限定モデル
リモワ トランク プラスを含む各シリーズでは、定番のシルバーやブラックに加え、定期的にシーズナルカラー(限定色)が発売されます。
これらの限定モデルは、旅先で他の人と被りにくいという特別感があり、非常に人気があります。過去には「エッセンシャル」シリーズから、以下のような魅力的なカラーが登場しました。
- パパイヤ(オレンジ系)
- ミント(グリーン系)
- シーブルー(ブルー系)
- レッド
また、ブランドとのコラボレーションモデルが発表されることもあります。
これらの限定モデルは、発売されるとすぐに完売してしまうことも少なくありません。定番色にはない個性的なカラーを求める場合は、リモワの公式サイトやニュースを定期的にチェックすることをおすすめします。
限定カラーは生産が終了すると入手が困難になるため、もし気に入った色に出会えた場合は、早めに決断するのが良いかもしれません。
リモワ トランク プラスの口コミを紹介
リモワ トランク プラスを実際に使用しているユーザーの口コミを調査すると、その評価は「走行性能」と「容量」に集約されますが、「重さ」は注意点として挙げられています。
良い口コミ(メリット)
最も多く見られるのが、「走行性能の高さ」です。リモワ独自のマルチホイールシステムにより、「100L超えの荷物をパンパンに詰めても、驚くほど滑らかに動く」「走行音が非常に静かで、早朝や夜間の移動も気を使わない」といった高評価が多数あります。
また、「とにかくたくさん入る。長期旅行でもこれ一つで安心」「深さがあるので、パッキングが楽」といった、大容量ならではの収納力を評価する声も多いです。
悪い口コミ(デメリット)
一方で、ほぼ共通して挙げられるデメリットが「本体の重さ」です。
特にアルミニウム製のオリジナル トランク プラス(約6.4kg)は、スーツケース本体だけでかなりの重量があります。ポリカーボネート製のエッセンシャル トランク プラス(約5.4kg)でも軽くはありません。
重さに関する注意点
「空港のカウンターまで押していくのは楽だが、階段での持ち運びや、車への積み下ろしは重労働」「荷物を詰めるとすぐに航空会社の重量制限(例:23kg)を超えそうになる」といった口コミがあります。平坦な場所での移動は快適ですが、持ち上げる場面では力が必要になることを理解しておく必要があります。

リモワ トランク プラス 飛行機の預け荷物規定
飛行機に預けるスーツケースの最大サイズは?
飛行機に無料で預けられるスーツケースの最大サイズ(無料受託手荷物許容量)は、航空会社や路線(国際線・国内線)、搭乗クラスによって大きく異なります。
一般的に、サイズはキャスターやハンドルを含めた「高さ・幅・奥行き」の3辺の合計(cm)で規定されています。
一般的な無料受託手荷物サイズ(エコノミークラス)
- 国際線 (多くのフルサービスキャリア):
3辺の合計が 158cm 以内 - 国内線 (ANA・JAL):
3辺の合計が 203cm 以内 - LCC (Peach, ZIPAIRなど):
3辺の合計が 203cm 以内(ただし重量制限が厳しい場合が多い)
このように、国際線は「158cm」、国内線は「203cm」がひとつの基準となります。このサイズを超えると「超過手荷物料金」が発生するか、最悪の場合、預け入れを断られる可能性もあります。
【重要】ANA国内線のルール変更予定
ANAは、2026年5月19日搭乗分より、国内線の無料受託手荷物サイズの規定を、国際線と同じ「3辺の合計158cm以内」に変更すると発表しています。(2025年10月現在の情報)
(参照:ANA公式サイト)
将来的に大型スーツケースの利用を考えている方は、この変更に注意が必要です。
リモワ トランク プラスの預け荷物ルール
では、リモワ トランク プラスは、前述の「158cm」や「203cm」の規定に収まるのでしょうか。
結論は、「国内線は問題ないが、国際線の場合はモデルによって判断が分かれる」となります。
ここでもう一度、トランク プラスのサイズを確認します。
- エッセンシャル トランク プラス (ポリカ):
3辺の和: 158 cm - オリジナル トランク プラス (アルミ):
3辺の和: 160.5 cm
エッセンシャル トランク プラス (158cm)
3辺の和が158cmジャストです。これは、多くの航空会社が定める国際線の基準(158cm)にギリギリ適合します。そのため、国際線・国内線問わず、無料受託手荷物として預けられる可能性が非常に高いです。
オリジナル トランク プラス (160.5cm)
3辺の和が160.5cmです。これは、国際線の基準(158cm)を2.5cm超過しています。
160.5cm(超過)の取り扱いについて
国際線の場合、この僅かな超過を航空会社のカウンターがどう判断するかは、正直なところ「当日の係員の裁量による」部分があります。厳密に測定されて追加料金を請求されるリスクもゼロではありません。
ただし、国内線(203cm枠)やLCC(203cm枠)で利用する場合は、全く問題のないサイズです。
リモワ トランク プラスとANAの規定
日本の主要キャリアであるANAを利用する場合、リモワ トランク プラスの取り扱いはどうなるでしょうか。
現状(2025年10月時点)のANAの規定に基づくと、以下のようになります。
1. ANA国際線 (3辺の和 158cm以内)
- エッセンシャル (158cm): 規定に適合しており、問題なく預けられます。
- オリジナル (160.5cm): 規定を2.5cm超過しています。前述の通り、追加料金が発生するリスクがあります。
2. ANA国内線 (3辺の和 203cm以内 ※2026年5月18日まで)
- エッセンシャル (158cm): 規定(203cm)を大幅に下回っており、全く問題ありません。
- オリジナル (160.5cm): 同様に、規定(203cm)内のため全く問題ありません。
【再注意】2026年5月19日以降のANA国内線
国内線の規定が「158cm以内」に変更された場合、オリジナル トランク プラス (160.5cm) は、将来的にANAの国内線でもサイズ超過の手荷物として扱われる可能性が非常に高くなります。
これから長く使うために購入を検討している方は、国際線・国内線(将来的)の両方で基準内に収まる「エッセンシャル トランク プラス (158cm)」を選ぶ方が、より安全な選択と言えるかもしれません。
トランク プラスをリモワで選ぶ理由
飛行機のサイズ規定を考慮すると、特にオリジナルモデルは超過のリスクがあるにもかかわらず、なぜ多くの人がトランク プラスを選ぶのでしょうか。
その理由は、サイズのリスクを上回る「圧倒的な収納力」と「所有感」にあります。
トランク プラスが提供する100L超の容量は、2週間以上の旅行、留学、あるいは冬のヨーロッパ旅行などで大量の厚手の衣類を運ぶ際に、絶対的な安心感をもたらします。
また、リモワを持つこと自体のステータスや、トランク型というクラシックで美しいデザインは、他のスーツケースには代えがたい魅力です。空港で預ける際のリスクを理解した上で、それでも「このデザインと容量が欲しい」という強い動機が、トランク プラスを選ばせる理由となっています。
実際、多くの航空会社では、数センチ程度の超過は見逃されることも多いと言われています。とはいえ、それはあくまで「期待」であり「保証」ではありません。リモワという高価な買い物をする上では、ご自身の旅のスタイル(国内線中心か、国際線か)に合わせて、リスクを理解した上で判断することが重要です。

リモワのトランク プラスと飛行機利用時のサイズ規定を徹底解説 総括
- リモワ トランク プラスは100Lを超える大容量モデル
- エッセンシャル(ポリカ)は約101L、オリジナル(アルミ)は約105L
- トランクはトランクプラスより高さが低く、容量も小さい
- リモワの魅力はデザイン、走行性、生涯保証(機能面のみ)
- トランク型の使い勝手は深型で、厚手の物や箱物の収納に便利
- 狭いホテルでも全開にせず荷物を取り出しやすいメリットがある
- 一方で小物の整理にはパッキングキューブなどの工夫が必要
- 口コミでは走行性能と静音性は絶賛されている
- デメリットとしては本体重量が重い点が挙げられる
- 飛行機の無料受託手荷物サイズは国際線158cm、国内線203cmが一般的
- エッセンシャル トランク プラスの三辺の和は158cm
- オリジナル トランク プラスの三辺の和は160.5cm
- エッセンシャルは国際線基準に適合するが、オリジナルは2.5cm超過する
- ANAの国際線ではオリジナルは超過料金のリスクがある
- ANAの国内線は現状203cm以内のため、どちらのモデルも問題ない
- ANA国内線は2026年5月19日から158cm以内に変更予定
- 将来的にオリジナルはANA国内線でも超過扱いになる可能性がある