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KTC 32インチモニターレビュー!H32S17とM32P10の実力

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こんにちは。ワークスタイル‐リデザイン編集部です。

最近、Amazonや楽天などの大型セールイベントで頻繁にランキング上位に顔を出す「KTC」というモニターブランド、ガジェット好きの方なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。特に32インチという大型サイズでありながら、他社を圧倒する価格設定になっているため、「安すぎて逆に怪しい」「サクラレビューじゃないの?」と疑ってしまう気持ち、痛いほどよく分かります。私自身もデスク環境を構築する際は、失敗したくない一心で徹底的にリサーチするタイプなのですが、今回はその中でも特に注目度の高い「H32S17」と「M32P10」の2機種について、ktc 32インチ モニター レビューや実際のユーザー評判、そして技術的な裏付けまで徹底的に調べ上げました。実際に購入した後に「PS5で120Hzが出ない!」と焦らないための設定方法や、知る人ぞ知るファームウェアの更新事情まで、包み隠さずお伝えします。

ポイント

  • H32S17のカタログスペックを超えるリフレッシュレートの秘密
  • PS5接続時に120Hzが出ない場合の具体的なトラブルシューティング
  • ハイエンド機M32P10とライバルInnocn 32M2Vの決定的な違い
  • M32P10の真価を発揮させるためのファームウェア更新手順

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KTCの32インチモニターH32S17のレビューについて

まずは、3万円台という衝撃的なプライスで販売されることも多い湾曲ゲーミングモニター「H32S17」について、その実力を深掘りしていきます。WQHDの高解像度と32インチの大画面は、デスクワークの効率化はもちろん、没入感のあるゲーミング体験を求めている方にとって非常に魅力的な選択肢ですが、安さの裏に隠された特性もしっかり理解しておく必要があります。

165Hzと180Hzのスペックと性能

H32S17を語る上で外せないのが、そのリフレッシュレートの高さです。Amazonなどの商品ページでは「165Hz」と記載されていることが多いですが、実はDisplayPortケーブルで接続し、モニター側の設定でオーバークロックを有効にすることで、最大170Hz、製造ロットによっては180Hzまで動作するという報告が多数上がっています。これは単なる表記揺れではなく、搭載されているパネルのポテンシャルが高いことを示しています。

一般的なオフィス用モニターが60Hzであることを考えると、1秒間に最大180回もの画面更新を行うこのモニターは、約3倍の滑らかさを誇ります。実際にApex Legendsやオーバーウォッチ2のようなFPS、あるいはForza Horizonのようなレーシングゲームをプレイしてみると、視点を激しく動かした際の背景の流れるような動きや、敵キャラクターの動きの捉えやすさが段違いです。まさに「ヌルヌル」動くという表現がぴったりで、一度この環境に慣れてしまうと、もう60Hzの環境には戻れない体になってしまうかもしれません。

また、採用されているパネル技術にも注目です。このモデルには、KTCと提携関係にあるTCL CSOT社製の「HVA」パネルが採用されています。これは従来のVAパネルが苦手としていた応答速度の遅さを改善しつつ、VAパネル最大の武器である「黒の深さ」を維持した技術です。コントラスト比は3500:1と非常に高く、IPSパネル(通常1000:1程度)では白っぽく浮いてしまいがちな暗い洞窟のシーンや夜景の表現において、引き締まった「漆黒」を描き出すことができます。

ktc湾曲モニター評判と後悔しない選び方

PS5で120Hzが出ない時の設定方法

「PS5用にH32S17を買ったけれど、設定を見ても60Hzのまま変わらない」という悩みは、このモニターを購入したユーザーが最初にぶつかる壁の一つです。結論から申し上げますと、H32S17はPS5でのWQHD解像度における120Hz出力に確実に対応しています。しかし、ただケーブルを繋ぐだけでは機能しない場合があり、いくつかの落とし穴が存在します。

PS5は接続されたモニターの情報を読み取って自動的に最適な出力を決定しますが、H32S17の場合、HDMIのバージョンやEDID(モニターのID情報)の関係で、手動での設定変更が必要になるケースが多いのです。もし手元でうまくいかない場合は、以下の手順を一つずつ確認してみてください。

PS5で120Hzを確実に出すためのチェックリスト

  • 本体設定の優先度変更: PS5のホーム画面から「設定」→「セーブデータとゲーム/アプリ設定」→「ゲームプリセット」と進み、「パフォーマンス優先と画質優先」の項目を「パフォーマンス優先」に固定してください。
  • FreeSyncの解除: モニター背面のジョイスティックを操作し、OSDメニューから「FreeSync(Adaptive Sync)」を一度OFFにしてみてください。環境によっては同期機能が干渉している場合があります。
  • 解像度の手動設定: PS5の映像出力設定で、解像度を「自動」ではなく「1440p」に指定してください。このモニターは4K信号を受け取ることはできますが、4Kのままでは帯域不足で120Hzが出ません。
  • ケーブルの確認: 付属のHDMIケーブルを使用するか、必ず「Premium High Speed」以上の規格に対応したケーブルを使用してください。

特に盲点になりがちなのが、「ゲーム内で120Hzモードをオンにする」という手順です。フォートナイトやCoDなど、ゲーム側の設定メニューで「120FPSモード」をオンにしないと、本体設定が正しくても反映されないことがあります。このモニターはHDMI 2.0端子なので、PS5のフルスペック(4K/120Hz)は出せませんが、WQHD/120Hzというバランスの取れた環境においては、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢と言えます。

残像感やゴーストをUFOテストで検証

HVAパネルの採用によって従来のVAパネルよりも応答速度が向上しているとはいえ、構造上、IPSパネルやTNパネルと比較すると「残像感(ゴースト)」については完全に解消されたわけではありません。特に、暗い背景の中で明るい物体が高速で動くようなシーンでは、移動した跡が黒く滲んで見える「ブラックスミアリング」という現象が発生する可能性があります。

モニターの応答速度や残像を検証する際によく用いられる「UFO Test」というサイトでの検証結果や、多くのゲーマーからのフィードバックを分析すると、やはり競技性の高いFPS(VALORANTやCS2など)でトップランクを目指すような「ガチ勢」の方には、少し厳しく感じる場面があるかもしれません。瞬時の視認性が勝敗を分けるシーンでは、わずかな滲みがストレスになる可能性があるからです。

しかし、これが「悪いモニター」であることを意味するわけではありません。MMORPGで広大なフィールドを冒険したり、オープンワールドのアクションゲームで美しい景色を楽しんだり、あるいは映画鑑賞をして没入感に浸るといった用途であれば、このモニターの弱点はほとんど気になりません。むしろ、IPSパネルでは味わえない3500:1の高コントラストによる映像美の方が、メリットとして大きく感じられるはずです。自分がプレイするゲームのジャンルによって、評価が大きく分かれるポイントだと言えます。

おすすめの画質設定とオーバードライブ

モニターの画質や応答速度は、工場出荷時の設定(デフォルト)が必ずしもベストとは限りません。特にH32S17のようなハイコスパモデルの場合、ユーザー自身で少し設定をいじるだけで、見違えるほど使いやすくなることがあります。ここで重要なのが、応答速度を無理やり上げる機能である「オーバードライブ(Overdrive)」の設定です。

スペック表の「応答速度1ms」などの数値を叩き出すために、メーカーによってはこの設定を強めにチューニングしていることがありますが、これには副作用があります。

オーバードライブ設定の注意点

設定を最強の「High」や「Extreme」にすると、電圧をかけすぎて色が突き抜けてしまい、動く物体の輪郭が白く光って見える「オーバーシュート(逆残像)」という現象が発生します。これは通常の残像よりも目障りに感じることが多いため、設定の上げすぎには注意が必要です。

個人的な推奨設定としては、オーバードライブは「Standard(中)」または思い切って「Off」にしておくのが最も自然で目が疲れにくいと感じます。また、色味に関しても、初期状態では少し色が濃すぎたり、画面が黄色っぽく感じたりすることがあるため、以下の設定を試してみることをおすすめします。

  • Gamma(ガンマ): 「2.2」または「Off」を選択。暗い部分が黒潰れしていると感じる場合は「Off」にすると階調が見やすくなります。
  • Saturation(彩度): デフォルトの50だと色がキツく感じる場合、「44〜46」程度まで下げると、sRGBに近い自然な発色になります。
  • Color Temperature(色温度): KTCのパネルは暖色寄り(Warm)の傾向があるため、すっきりした白を求める場合は「Cool」または「User」設定で青色を少し強めに調整すると良いでしょう。

スピーカーの有無と音が出ない時の対策

これは購入後のトラブルとして非常に多いのですが、H32S17を購入して設置し、いざYouTubeを見ようとしたら「音が出ない!」と焦るケースです。結論から申し上げますと、H32S17にはスピーカーが内蔵されていません。

Windowsのサウンド設定画面を見ると、出力先として「H32S17」が認識されているため、「モニターから音が出るはずだ」と勘違いしやすいのですが、これはあくまで「HDMIやDisplayPort経由でモニターまで音声信号は来ている」ということを示しているに過ぎません。モニター自体に音を鳴らすスピーカーユニットが入っていないため、そのままでは無音なのです。

ではどうすれば良いかというと、モニターの背面にある音声出力用(3.5mmステレオミニジャック)の端子を活用します。ここに有線のヘッドホンや、PC用の外部スピーカーを接続することで、ゲーム機やPCからの音声を聴くことが可能です。PS5とPCを切り替えて使う場合など、モニターから音を取り出せると配線がスッキリするので便利です。

個人的には、モニター内蔵の「おまけ程度」のスピーカーで聴くよりも、数千円でも良いので外部スピーカーを用意した方が、ゲームの迫力も映画の臨場感も段違いに良くなります。コストカットのためにスピーカーを省いたのは、逆に割り切った良い仕様だと私は捉えています。

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KTC製32インチモニターM32P10のレビューについて

続いては、KTCが技術の粋を集めて作り上げたフラッグシップモデル、「M32P10」について解説します。こちらは4K解像度、144Hzリフレッシュレートに加え、次世代のバックライト技術「Mini-LED」を搭載したハイエンドモデルです。「映像美を極めたいけれど、大手メーカーのハイエンド機は高すぎて手が出ない」という方にとって、まさに救世主のような存在です。

Innocn32M2VとM32P10の比較

M32P10の購入を検討する際、避けて通れないのがライバル機である「Innocn 32M2V」との比較です。マニアの間では、この2機種は同じ、あるいは極めて近い仕様の液晶パネルを採用していると言われています。スペック数値が似通っているため迷う方が多いのですが、実際に使ってみると「道具としての使い勝手」に大きな差があることが分かります。

比較項目KTC M32P10Innocn 32M2V
筐体の質感高い(プラスチックだが剛性感あり)普通(少しチープさを感じるという声も)
操作性ジョイスティック式
(直感的で操作しやすい)
ボタン式
(押し間違いやすく不評)
梱包開封しやすい高品質な箱一般的な梱包
価格セール時の割引率が高く最安クラスやや高めで安定している

私が特にKTC M32P10を強く推したいポイントは、OSDメニューの操作がジョイスティックである点です。画質調整や入力切替を行う際、モニターの裏側にあるボタンを手探りで押すのは非常にストレスが溜まりますが、KTCのジョイスティックならスマホを操作するような感覚でサクサク設定できます。長く使うデバイスだからこそ、こうした「地味な使い勝手」の差が満足度に直結します。

4KミニLEDの圧倒的な映像美とHDR

M32P10の最大の特徴にして最強の武器、それが1152分割のMini-LEDバックライトによるローカルディミング(部分的消灯)技術です。通常の液晶モニターは画面全体がぼんやりと光っていますが、Mini-LEDは画面を1000以上のエリアに分け、明るい場所は強烈に光らせ、暗い場所はLEDを完全に消灯させることができます。

これにより、ピーク輝度は1000cd/m²を超え、「太陽の眩しさ」や「爆発の閃光」を目がくらむほどの輝きで表現できます。一方で、宇宙空間の「完全な黒」も再現できるため、映像のダイナミックレンジ(明暗差)が劇的に向上します。有機EL(OLED)モニターも黒の表現は得意ですが、画面全体の明るさ(全白輝度)においてはMini-LEDの方が有利な場面が多く、明るい部屋でHDRゲームや映画を楽しむならM32P10に軍配が上がります。

ただし、Mini-LED特有の弱点として、黒い背景に白い文字が表示されるような場面で、文字の周囲がぼんやりと光って見える「ブルーミング(ハロー効果)」という現象があります。M32P10も発売当初はこの制御が甘く、批判の対象になりましたが、後述するファームウェアのアップデートによって、現在では実用上気にならないレベルまで改善されています。

必須となるファームウェアアップデート方法

M32P10はハードウェアとしては最高峰ですが、ソフトウェア面で少しユーザーの手助けを必要とする「じゃじゃ馬」な一面があります。購入を検討している方に絶対にお伝えしたいのが、購入直後のファームウェアアップデートの重要性です。

発売初期のバージョン(v1.xやv2.x系)では、ローカルディミングのアルゴリズムが不安定で、HDR映像の暗い部分が潰れてしまったり、逆に光が漏れすぎたりする不具合がありました。しかし、KTCは熱心に修正を行い、最新のファームウェア(v3.0.5Aやv4.0.1以降など)では別物と言えるほど画質が向上しています。

アップデートファイルの入手方法について

ここが少し厄介なのですが、DellやHPのように公式サイトのサポートページから簡単にダウンロードできる形式ではない場合があります。確実なのは、KTCのグローバルサポート(support@ktcplay.com)へメールで「M32P10の最新ファームウェアをください」と英語で依頼することです。

また、一部のユーザー情報では、KTCの中国語サイトにアクセスし、一時的にブラウザの言語設定を変更することでダウンロードリンクを表示させるという「裏技」的な手法も報告されていますが、リスクを避けるためにも公式サポートへの連絡をおすすめします。

少し手間はかかりますが、この作業を行うことで、数万円高いハイエンドモニターに匹敵する映像美が手に入ると考えれば、やる価値は十分にあります。PC知識に自信がある方にとっては、むしろこの「自分で完成させる感覚」が楽しいかもしれません。

日本国内での保証規定とサポート体制

海外の新興メーカー製品を買う際、最も不安になるのが「壊れたらどうするの?」という点でしょう。「中華モニターは売りっぱなし」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、KTCは公式に3年間の製品保証を謳っており、ASUSやMSIといったメジャーブランドと同等の保証期間を提供しています。

ただし、日本国内でのサポートを受ける際には注意が必要です。特に気をつけたいのが「購入ルート」です。AmazonのKTC公式ストア(KTC Japanなど)や正規代理店から購入した場合は問題なくサポートを受けられますが、マーケットプレイスの並行輸入業者や、正規ルートではない業者から購入した場合、サポートが受けられないトラブルが報告されています。

実際に、「Whale Supply」という販売店で購入したユーザーが故障時の対応を求めたところ、メーカーと販売店の間で責任の所在が曖昧になり、たらい回しにされたという事例もネット上で報告されています。安さに釣られて怪しいショップから買うのではなく、多少高くても「販売元」をしっかり確認することが、安心して3年間使い続けるための保険となります。

(出典:消費者庁『海外の製品を並行輸入品や個人輸入品として購入するときの注意点』

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KTCの32インチモニターレビューの総評

ここまで、KTCが市場に送り出した2つの32インチモニター、「H32S17」と「M32P10」について詳細にレビューしてきました。それぞれのモデルには明確なターゲットと個性があります。

H32S17は、3万円台前半という驚異的なコストパフォーマンスで、憧れの32インチ湾曲ディスプレイと165Hz以上の高リフレッシュレート環境を一気に手に入れたい方にとって、これ以上ない選択肢です。スピーカーがない点や、競技用FPSには向かない応答速度といった弱点はありますが、RPGやアドベンチャーゲーム、映画鑑賞における没入感は価格以上の価値があります。

一方、M32P10は、ファームウェアのアップデートや設定の追い込みといった「ひと手間」を惜しまないPC上級者の方にとって、最高の4K HDR体験を市場最安クラスで提供してくれる「未完の大器」です。Innocn 32M2Vと比較してもビルドクオリティが高く、設定さえ決まればその映像美は20万円クラスのハイエンド機に肉薄します。

どちらのモデルも「完璧」ではありませんが、その尖った特徴と弱点を正しく理解して使いこなせば、あなたのデジタルライフを劇的に向上させる強力な武器になることは間違いありません。ぜひ、ご自身の用途に合った一台を選んで、大画面の迫力を楽しんでください。

また、快適なモニター環境を作るためには、モニターアームの導入も検討してみてはいかがでしょうか。以下の記事ではモニターアームの選び方についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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