こんにちは。ワークスタイル-リデザイン編集部です。
ロジクールMX Master 4をエクセルで使うと、どこまで作業が快適になるのか気になりますよね。特に横に長い表や数千行のデータを扱っていると、普通のマウスではスクロールだけでも地味に時間を取られます。
MX Master 4は、横スクロール用のサムホイールやMagSpeedホイールに加え、Actions Ringや触覚フィードバックを搭載しています。さらにLogi Options+を使えば、エクセル専用のボタン割り当てやカスタマイズもできるので、使い方次第ではコピー、貼り付け、元に戻す、検索などの頻繁な操作を右手側へ集約できます。
ただ、MX Master 4の設定項目はかなり多めです。ボタン割り当ては何がおすすめなのか、Smart Actionsをマクロのように使えるのか、レシーバー接続はどうするのか、複数パソコンの切り替え方法はどうなのか、取扱説明書ではどこを確認すればいいのかなど、購入後に迷いやすいポイントもありますよね。
この記事では、ロジクールMX Master 4をエクセルで使う場合に絞って、横スクロール、ボタン設定、Actions Ring、Smart Actions、Logi Options+、Easy-Switch、レシーバー接続まで順番に解説します。全部の機能を使い切る必要はありません。あなたがよく使う操作から少しずつ設定していけば大丈夫ですよ。
ロジクールMX Master 4のエクセル活用法
エクセルで便利な横スクロールの使い方
ロジクールMX Master 4をエクセルで使うなら、最初に試してほしいのが親指部分にあるサムホイールを使った横スクロールです。
エクセルでは、縦に長い表だけでなく、月別データ、売上管理、在庫表、工程表、顧客管理表など、列数が増えて横方向に広がるシートも多いですよね。普通のマウスだと画面下のスクロールバーまでポインターを移動して左右へ動かす必要があります。
MX Master 4なら、右手の親指でサムホイールを回すだけで左右へ移動できます。左手をキーボードに置いたまま操作できるので、エクセルとMX Masterシリーズの相性を実感しやすい機能かなと思います。
横スクロールが特に便利な場面
- 月別売上を1月から12月まで横並びで確認する
- 大量の項目がある顧客管理表を確認する
- 横長のガントチャートを操作する
- 比較表の左列と右列を行き来する
- ノートPCの小さな画面で大きなシートを見る
一方、縦方向ではMagSpeedホイールが便利です。細かく回せば行単位で移動しやすく、勢いをつけて回すと高速スクロールへ移行できます。大量のデータがあるシートで上から下まで移動するときに、何度もホイールを回し続けなくていいのはかなり楽ですよ。
MX Master 4にはSmartShiftもあり、ホイールを回す速度に応じてラチェット感のあるスクロールとフリースピンを切り替えられます。数行だけ移動したいときと、数千行単位で移動したいときの両方に対応しやすい仕組みです。
ただし、エクセルでは速ければ速いほど使いやすいわけではありません。表を見ながら列を確認する作業では、横スクロールの速度が速すぎると目的の列を通り過ぎてしまいます。
私なら、最初から最大速度にするのではなく、横スクロールは少し控えめな速度から調整します。普段扱うシートの列数やモニターサイズに合わせて変更していくのがおすすめです。
横長のシートを頻繁に扱うなら、マウスだけでなく一度に表示できる列数を増やす方法もあります。ウルトラワイドモニターは、左右へのスクロール回数そのものを減らしたい場合に検討しやすい選択肢です。
エクセル向けボタン割り当てのおすすめ
MX Master 4の魅力は、ただボタンが多いことではありません。Logi Options+を使うことで、エクセルを開いているときだけ専用のボタン設定へ切り替えられるところがポイントです。
例えばブラウザでは戻る・進むとして使っているサイドボタンを、エクセルではコピー・貼り付けへ変更するといった使い方ができます。
おすすめ設定は仕事の内容によって変わりますが、初めてカスタマイズするなら、使用頻度が高くて覚えやすい操作から登録すると失敗しにくいですよ。
| 操作部分 | おすすめ割り当て | 向いている作業 |
|---|---|---|
| サムホイール | 水平スクロール | 横長の表や月別データ |
| サイドボタン上 | コピー | データ転記 |
| サイドボタン下 | 貼り付け | データ転記 |
| 中央ボタン | 検索 | 大量データの検索 |
| ジェスチャー操作 | 元に戻す・やり直し | 編集作業 |
| Actions Ring | 頻出機能をまとめる | 複数操作の効率化 |
コピーと貼り付けをマウスへ割り当てると、Ctrl+CとCtrl+Vを使う回数をかなり減らせます。ただし、エクセルに慣れていてショートカットキーを高速で入力できる人の場合、無理にマウスへ移す必要はありません。
むしろ、キーボードで簡単に入力できる操作より、普段リボンメニューまでマウスポインターを移動している操作を割り当てたほうがMX Master 4のメリットを感じやすいです。
例えば、検索、スクリーンショット、特定アプリの起動、ウィンドウ切り替えなどですね。あなたが1日に何十回も行っている操作から順番に置き換えると、無理なく使いこなせるかなと思います。
一方、数値入力やショートカットキーを多用するなら、マウスだけでなくキーボード側の操作性も重要です。Excelでマウスとキーボードを頻繁に行き来するなら、フルサイズの仕事向けキーボードも比較対象になります。
MX Master 4全体のボタン設定やDPI、SmartShiftなどをさらに細かく調整したい場合は、ロジクールMX Master 4のおすすめ設定と使い方も参考にしてください。
Actions Ringをエクセルで活用する方法
MX Master 4で注目したい新しい操作がActions Ringです。
親指側にあるHaptic Sense Panelから呼び出すと、カーソル付近に円形のショートカットメニューが表示されます。よく使う機能をカーソルの近くへ呼び出せるので、画面上部のリボンまで何度もポインターを移動する必要がありません。
メーカー側では、Actions Ringによって特定のデスクトップ操作にかかる時間やマウス移動量を削減できるという検証結果も示されています。ただし、効果は割り当てる機能や使用環境によって変わるため、数値はあくまで目安として考えてください。
エクセルなら、コピー、貼り付け、値のみ貼り付け、元に戻す、検索、スクリーンショット、よく使うアプリの起動、Smart Actionsの実行などをActions Ringにまとめると使いやすいです。
特に便利なのが、ショートカットキーを覚えていない操作をActions Ringへ置く使い方です。
例えばコピーならCtrl+Cですぐ実行できるため、キーボード操作に慣れている人はわざわざActions Ringを使わないかもしれません。一方、複数キーを組み合わせる操作や、普段リボンから探している機能はActions Ringへ置く価値があります。
また、Actions Ringはアプリごとに使い分けられるのも大きなメリットです。エクセルではデータ編集用、ブラウザではタブ操作用、画像編集ソフトでは編集ツール用というように、同じMX Master 4でも仕事内容に合わせて役割を変えられます。
最初から8方向すべてを埋めなくても大丈夫です。
私は、まず2~4個程度の頻出操作から始める方法をおすすめします。機能を詰め込みすぎると、どの場所に何を登録したのか分からなくなり、逆に操作が遅くなることがあります。
触覚フィードバックもActions Ringとの相性が良く、項目へ移動したときや操作を選んだときに指先で反応を感じられます。画面だけに頼らず操作した感覚を得やすいのが、従来モデルにはなかったMX Master 4らしい部分ですね。
Smart Actionsでマクロ操作を効率化
MX Master 4のマクロ機能について調べている人が知っておきたいのが、Logi Options+のSmart Actionsです。
Smart Actionsでは、複数の操作を組み合わせて、一つのボタンやActions Ringから実行できるように設定できます。繰り返し行う作業をまとめられるため、エクセル業務との相性もいいですよ。
ただし、ここは少し注意が必要です。Smart ActionsとExcelのVBAマクロは同じものではありません。
Excel VBAは、セルやシートをプログラムから直接制御したり、条件分岐や繰り返し処理を作ったりできる本格的な自動化機能です。一方、Smart Actionsはキーストロークやショートカット、アプリ起動など、パソコン操作を一連のアクションとしてまとめる考え方に近いです。
例えば毎回同じショートカットを順番に押す作業や、特定のアプリを起動して決まった操作を実行するような流れならSmart Actionsを活用しやすいです。
エクセルでは、定型的な貼り付け操作、検索、書式関連のショートカットなどをまとめる方法が考えられます。
ただ、セルの位置やシート構成が毎回変わる操作を無理に自動化すると、意図しない場所で処理が実行される可能性があります。最初は結果を目視確認できる単純な作業から始めるのがおすすめですよ。
業務で重要なデータを扱っている場合は、自動操作をいきなり本番ファイルで試さないようにしてください。コピーしたテスト用ファイルで動作を確認してから運用すると安心です。
この使い分けを理解すると、MX Master 4のマクロを探している人も整理しやすくなります。単純な反復操作ならSmart Actions、Excel内部を本格的に自動処理したいならVBAやOffice Scriptsなど、目的に応じて選ぶのがいいかなと思います。
エクセル向けカスタマイズの基本設定
MX Master 4は細かくカスタマイズできますが、エクセルで使うなら最初から全部変更する必要はありません。
私がおすすめするのは、ポインター速度、SmartShift、サムホイール、ボタン割り当て、Actions Ringの順番で調整する方法です。
ポインター速度は速すぎない設定から
MX Master 4は最大8,000DPIに対応しているため、高解像度モニターでも少ない手の移動でポインターを大きく動かせます。
ただし、エクセルでは小さなセルや境界線をクリックする場面も多いので、高DPIにすればするほど作業が速くなるわけではありません。
最初は1,200~1,600DPI前後を一つの目安にして、自分のディスプレイ解像度やマウス操作の感覚に合わせて調整すると扱いやすいかなと思います。数値はあくまで一般的な目安です。
SmartShiftはオンから試す
SmartShiftを有効にしておけば、通常の細かなスクロールと高速スクロールを使い分けやすくなります。
細かな表を確認するときはラチェット、数千行移動するときはフリースピンという形で切り替えられるため、エクセルではかなり使いやすい設定です。
触覚フィードバックは弱めから
MX Master 4の触覚フィードバックは新しい感覚なので、最初から強くすると気になる人もいるかもしれません。
私は弱めから試して、Actions Ringの選択など必要な場面で反応が分かる程度に調整するのが使いやすいと思います。
エクセル向けの基本設定例
- DPIは1,200~1,600前後から調整
- SmartShiftはオン
- サムホイールは水平スクロール
- サイドボタンはコピー・貼り付けなど頻出操作
- Actions Ringは2~4項目程度から開始
- 触覚フィードバックは弱~中程度から調整
こうした設定は正解が一つではありません。大事なのは、機能をたくさん登録することではなく、あなたが毎日繰り返している操作を少ない動きで実行できる状態にすることです。
ロジクールMX Master 4のエクセル設定
Logi Options+の設定手順
MX Master 4を普通のマウスとして使うだけなら基本的なクリックやスクロールはできますが、エクセル向けにカスタマイズするならLogi Options+を使うのが基本です。
Logi Options+を導入すると、ボタン割り当て、ポインター速度、スクロール設定、アプリ別設定、Actions Ring、Smart Actionsなどを調整できます。
重要なのは、いきなりグローバル設定を全部エクセル仕様にしないことです。
例えばサイドボタンをコピーと貼り付けへ変更すると、ブラウザでも戻る・進むが使えなくなる場合があります。そこでアプリ別設定を使います。
エクセルを使用しているときだけコピーや貼り付け、ブラウザでは戻る・進むという設定にしておけば、アプリに応じてMX Master 4の役割が自動的に変わります。
このアプリ別カスタマイズまで設定して初めて、MX Master 4の便利さがかなり見えてくるかなと思います。
会社から支給されているパソコンでは、セキュリティポリシーによってLogi Options+などのソフトウェアを自由にインストールできない場合があります。購入前に社内ルールや管理者権限の有無を確認してください。
ソフトウェアの対応OS、利用できる機能、仕様はアップデートによって変更される可能性があります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。法人環境でセキュリティ上の判断が必要な場合は、社内のIT管理部門など、最終的な判断は専門家にご相談ください。
MX Master 4の切り替え方法
MX Master 4は複数デバイスを使っている人にも便利です。Easy-Switchを利用すると、最大3台の対応デバイスを登録して切り替えられます。
例えば、仕事用Windowsパソコン、個人用ノートPC、Macの3台をMX Master 4一台で使い分けるといった運用ができます。
基本的には本体底面のEasy-Switchボタンで接続先を変更します。短く押してチャンネルを選択し、別の機器を登録するときは対応するチャンネルをペアリング状態にして接続します。
エクセル作業では、会社PCと個人PCを使い分けている人に便利ですね。机の上にマウスを2台、3台と並べなくて済みます。
さらに、2台のPCでモニターやUSB機器までまとめて切り替えたい場合は、Easy-SwitchだけでなくKVM切替器を使う方法もあります。PCごとにキーボードやマウスを置きたくないデスク環境では検討しやすい機器です。
さらにLogi Options+の対応機能を利用すれば、複数デバイスを扱うワークフローをより効率化できる場合があります。
ただし、複数PC間で業務ファイルやクリップボードを共有する場合は、会社の情報セキュリティルールを必ず確認してください。個人PCと会社PCをまたいだデータ移動が禁止されている企業もあります。
単純に入力先だけ切り替えるならEasy-Switch、複数PCをさらに連携させたいなら対応ソフトウェアの機能も確認する、という理解でいいですよ。
MX Master 4のレシーバー接続方法
MX Master 4は、Bluetooth Low Energyに加えてLogi Boltレシーバーを利用した接続に対応しています。
通常モデルではUSB-CタイプのLogi Boltレシーバーを利用できるため、USB-Cポートを搭載した最近のノートPCとも組み合わせやすくなっています。
レシーバーを使う基本的な流れはシンプルです。MX Master 4の電源を入れ、Logi Bolt USB-Cレシーバーをパソコンへ接続し、必要に応じてEasy-Switchでチャンネルを選択します。接続されない場合はペアリング状態にし、Logi Options+からデバイス追加を行います。
BluetoothとLogi Boltのどちらを使うか迷う人も多いと思います。
デスクトップ中心で安定した接続を優先したいならLogi Bolt、USB-Cポートを空けておきたいノートPCではBluetoothという選び方もできます。
なお、USB-C充電ケーブルを接続しただけで一般的な有線マウスと同じように通信できる、と考えないほうがいいです。基本的な接続方法はBluetoothまたはLogi Boltとして理解しておきましょう。
BluetoothとLogi Boltの設定、Easy-Switch、接続できない場合の対処まで詳しく確認したい場合は、ロジクールMX Master 4の接続方法と接続不良の対処法で詳しく解説しています。
会社のパソコンではBluetoothが無効化されていたり、USB機器の利用が制限されていたりするケースもあります。業務用PCへ導入する場合は、自宅PCと同じように接続できるとは限らない点にも注意してください。
取扱説明書で確認したい基本操作
MX Master 4はできることが多いので、初めて触ると「このボタンは何?」となりやすいマウスです。
取扱説明書や公式サポートで最初に確認しておきたいのは、ボタンの場所と基本的な役割です。
エクセルで使う場合、全部を一度に覚える必要はありません。最初はメインホイール、サムホイール、サイドボタン、Actions Ringの4つを覚えれば十分です。
その後、作業に慣れてきたらSmartShift、Smart Actions、触覚フィードバックなどを追加していくと混乱しにくいですよ。
また、MX Master 4は充電式で、フル充電時の駆動時間は使用環境によって変わります。バッテリー性能や充電時間などの数値は使い方、接続方法、設定などによって変化するため、あくまでメーカー公表値を目安として考えてください。
マウスの反応がおかしい、横スクロールが動かない、ボタン設定が反映されないという場合も、まず故障と決めつけず、Logi Options+のアプリ別設定、接続状態、ファームウェア、割り当て内容などを順番に確認すると原因を切り分けやすくなります。
ホイールが意図せず動く、スクロールが止まらないなど、設定を変更しても明らかな異常が続く場合は、自己分解せずメーカーサポートや販売店へ相談するのが安全です。
ロジクールMX Master 4はエクセルに最適
ロジクールMX Master 4は、エクセルを頻繁に使う人にかなりおすすめしやすい仕事用マウスです。
特に大きいのは、サムホイールによる横スクロールとMagSpeedによる高速な縦スクロールです。横に長いシートと縦に長いデータの両方を扱うエクセルでは、この2つだけでも一般的なマウスとの違いを感じやすいと思います。
さらに、Logi Options+でエクセル専用のボタン割り当てを作れば、コピー、貼り付け、検索、元に戻すなど、自分が頻繁に使う操作をマウス側へ集約できます。
そしてMX Master 4ならではなのが、Actions Ringと触覚フィードバックです。これまで画面上部のリボンまで移動していた操作や、覚えにくかったショートカットをカーソル付近から呼び出せるため、使い込むほど自分専用の操作環境を作れます。
MX Master 4が特におすすめな人
- エクセルで横長の表を頻繁に扱う
- 数千行以上のデータを確認することが多い
- コピーや貼り付けなどの反復操作が多い
- マウスのボタン割り当てを細かく設定したい
- Actions RingやSmart Actionsを仕事で使いたい
- 複数のパソコンを1台のマウスで使いたい
一方で、エクセルを月に数回しか使わない人や、ショートカットキーだけでほとんどの操作を完結できる人なら、MX Master 4の機能を持て余す可能性もあります。
また、MX Master 3SでもMagSpeed、サムホイール、アプリ別のカスタマイズなど、仕事用マウスとして重要な機能を利用できます。Actions Ringや触覚フィードバックを必要としないなら、旧モデルを含めて比較する価値はあります。
MX Master 4と3Sで迷っている場合は、ロジクールMX Master 4と3Sの違いも確認しておくと選びやすくなります。
価格だけを見ると決して安いマウスではありません。ただ、エクセルを毎日のように使うなら、購入価格だけでなく、毎日繰り返している小さな操作をどれだけ減らせるかで考えるのがポイントです。
サムホイールで横移動、MagSpeedで縦移動、ボタン割り当てで頻出操作、Actions Ringで複雑な操作。この組み合わせを自分の仕事に合わせて調整できるのが、MX Master 4の強みです。
まずは横スクロールと2つ程度のボタン割り当てから始めてみてください。慣れてきたらActions RingやSmart Actionsを追加する。この順番なら設定に振り回されず、MX Master 4の便利さを少しずつ引き出せますよ。
販売価格、保証内容、対応OS、付属品、Logi Options+の機能や対応状況は変更される可能性があります。購入時や設定時には、正確な情報は公式サイトをご確認ください。



